危険な同居生活
天使の女性を放置状態のまま、勝手に一人で忙しい俺。


「大丈夫ですか?」


と、また優しい言葉をかけてくれた天使の女性。


「大丈夫です…。」


俺の頭の中、以外ですが。


「ホントに、覚えていませんか?」


その言葉に、小さく俺は頷いた。そして、蚊が飛ぶような小さな声で答える。


「教えて…下さい。」


俺は、改めて、自分の情けなさに恥ずかしいと思った。


しかし、俺の情けない表情とは反対に、天使の女性は、ニコっと微笑んだ。
< 18 / 203 >

この作品をシェア

pagetop