危険な同居生活
うつ伏せで倒れ込むミカさんを仰向けにさせて、俺はミサさんの時と同じように、そっと起こした。


息が乱れ、顔色もどんどん悪くなり、体温も徐々に奪われていく。


「ミカさん!俺なんかの為に…どうして俺なんかを…」


自分の不甲斐なさと、自分の代わりに犠牲になったミカさんを見ていると涙がポタポタと溢れ出してきた。


俺が、俺が、


自分を責める言葉しか出てこない俺に、ミカさんは


「ダーリン…ミカの為に泣いてるの?嬉しい…な」


顔を歪め、苦しいはずなのに。


「喋っちゃダメだ!傷が…」


ゆっくり地面に落ちていく赤い血。


しかし、俺の訴えはいつもみたいにミカさんには通じない。


「ダーリン…今なら…ミカを襲いたい放題だよ…」


「何言ってるんですか!お願いだから、喋らないで下さい!」


ほんの少し力を入れたら今にも割れてしまいそうなミカさんの体を優しく、優しく、俺の体に寄せた。
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