危険な同居生活
それから、いろいろと今に至る経緯を教えてくれた。


どうやって、俺をここまで運んできたのか。


どうやって、俺の住む部屋が分かったのか。


そして、天使の女性の名前も。


「私の名前は、ミサ。天使の卵です。」


軽く会釈する度に、揺れる綺麗なシルバーの髪に、見とれているうちに


天使の女性と視線がぶつかった。


慌てて、俺は視線を外して、口を閉ざしてしまい変な空気。


なぜか、ドキドキと心臓が忙しく動いて治まらない…。


そんな俺をよそに、ゆっくりアヒル口は再び動くーーー。
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