危険な同居生活
「そうだ。今日、田中さんの誕生日ですよね?天使は何でも知ってるんですよー」


得意気に笑い、ビニールの買い物袋の中から包装されていないあるモノを手に取り


「この前の買い物の時に、買ってたんです」


と、言葉を付けて俺にプレゼントらしきモノを渡してくれた。


「えっ!これって、漢字ドリルじゃないですかー!しかも、小学四年生用のー」


俺の目は、キラキラと輝いているに違いない。


「漢字ドリルをずっと探していたみたいでしたから、良かったら受け取って下さい!」


少し照れながら、ミサさんは箸を握り食事を再開した。


「ありがとうございます!」


俺は、この漢字ドリルを一生大事にしようと思う。


それから、モデルの話は断ったとミサさんに話した。
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