危険な同居生活
女性との接し方が分からない俺は、不安気な表情を見てしまっただけで、


「ごめんなさい!」


と、つい謝ってしまう。


俺の渾身のごめんなさいに、被せるように天使の女性も言葉を発した。


「あの、しばらくお世話になります!」


「ど、ど、えー!?」



かなりの動揺を隠せない俺は、しばらくフリーズ状態となってしまった。



ーーパラリラ、パラリラーー



今は、暴走バイクの音すら、上手く耳には伝わらず、


ミサと名乗る天使の女性の言葉と、アヒル口だけが俺の中を占領していた。
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