危険な同居生活
「あの、田中さん?私とお喋りは、つまらないですか?」



「いえ、いえ、そんな事ありませんよ!」



「そう…ですか?すいません、いきなり…。」


視線をチャブ台に落とし、ミサさんの表情は、雲がかかったように曇る。


その姿を見た俺は、しまったと後悔をした。


やはり、慣れていないせいで、対処方法が分からない。


こんな時、どうしたらいいんだ。


どう、すれば…


「ミサさん、どうして、ここに落ちたんですか?」


苦しいが、何とか言葉が出てくれた。


俺の問いかけに、ミサさんは、ゆっくり視線を上げて、答えてくれた。
< 35 / 203 >

この作品をシェア

pagetop