危険な同居生活
ミサさんは呟くように、そう話すと、今度は顔を下に向けてしまった。


その瞬間、俺の頭の中に一つの言葉が浮かんだ。


『地雷を踏んだ。』


そう、聞いてはいけない事だったのかもしれない。


俺だって、聞かれたくない事は、たくさんある。


例えば、ロケットランチャーという名前の事。


「ミサさん、すいません!変な事聞いてしまって…。」


出た。


何回目だろう。


また、俺は土下座をしていた。


ミサさんは、そんな俺に、気にしないで下さいと優しい言葉をかけてくれた。
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