危険な同居生活
これからも、俺は何度も土下座をしていくのだろうか。


その度に、ミサさんは大きな心で許してくれるだろうか。



どうすれば、ミサさんと自然に話せるようになるんだ?


どうしたら……


俺の頭から、湯気が出ているのではないかと思うぐらいに、ショート寸前状態。


その時、俺は、何も考えずに、パニック状態のまま、ミサさんに問いかけていた。


「ミサさんの事をもっと教えて下さい!」


「えっ?」



「俺、ミサさんの事よく知らないから、知らずに傷つけてしまうかもしれない…だから、もっと教えて下さい!」



やはり、また土下座している俺。
しかし、この土下座はお願いの意味を込めてのだけど。


少しの間、雨音だけが、静かな部屋の中でBGMとして流れた。
< 38 / 203 >

この作品をシェア

pagetop