危険な同居生活
俺は、そっと立ち上がってみたが、上手く立てずにフラついた。


正座をしていたせいで、足が痺れている。


ミサさんは、そうでもないみたいに笑みを浮かべる余裕をみせる。


そして、パタパタと羽を動かして宙に浮く。


「田中さん。雨がやんだみたいなので、外に出掛けませんか?」


足の痺れに悶絶中の俺は、窓に手をあてて、弱々しい声を出して頷いた。



シルバーの髪を揺らして、ミサさんは喜びを表すと、足の痺れが無くなるまで待ってくれた。
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