危険な同居生活
外に出てから、30分も経たないうちに、帰宅してしまった。


ハァ、ハァ、ハァ、


ドアを開けて入るなり、俺は膝を地につけて息を乱す。


ミサさんは、何ともないみたいで、俺の事を心配するように声をかける。


何度も、何度も…。


息を整えようと、俺は、ゆっくり空気を吸う。


「だ、大丈夫です。俺は、大丈夫ですよ!」


ミサさんの顔をみて、俺は口元を緩めて微笑んだ。


「なぜ、なぜ、急に走ったんですか?」


小さな手が、白いTシャツの上から、ゆっくり、上下になぞられる。


俺の背中に感じるこれは、何だ?


ミサさんは、俺の背中を優しく、そっと優しく触れる。


「俺は大丈夫です。すいません、急に走っちゃって…。驚かせちゃいましたね。」



さっきは、無我夢中だったせいで気がつかなかったけど、今、改めて、ドキっと心臓がハネた。
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