危険な同居生活
そして、


俺は、ミサさんを残し、一人で服を買いに出掛けた。


もちろん、親からの仕送りで。


が、しかし、洋服店に着いたものの、一つ問題が浮上した。


どんな服を選べば良いんだ?自分の服すら、いつもTシャツ、ジーパン、時々あんパンなのに…


ましてや、女性の服となると…解らない。


ポップなBGMが流れている店に入って、5秒で、俺は頭を抱えた。


間違いなく、オリンピック種目なら金メダルをもらえる記録だと思う。



まさに、俺は今、金メダリストの仲間入りを果たしたのだ。


「お客様、大丈夫ですか?お客様?」



つい、金メダルの嬉しさにその場に頭を抱えて膝をついていた俺に、優しく話しかけてくれる定員さん。


って、違ーう!金メダルって、何だよ!

「あはは…。大丈夫です!すいません!」


慌てて立ち上がり、大丈夫な事を必死でアピールをした。


若干、怪しい目で見られていた事は、この際、気づかなかった事にしておこう。
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