危険な同居生活
辺りを見渡してみたけど、どれもこれもが同じ服に見えてしまうのは俺だけだろうか。


違う所を挙げるとすれば、色と派手…さ?ぐらいしか挙げれない。


もう少し、オシャレに興味を持てば良かったな。


とりあえず、広い店内をスキップで見回る事にした。


「なんか楽しくなってきたぞ。」


両手を腰にあて、しまいには鼻歌混じりで陽気になっていく俺。


そんな俺の後ろから、コツコツというヒールの音が近づいてきて、


「お客様!お辞め下さい!他のお客様にご迷惑になります!」


スキップを辞めて、後ろを振り向くと、眉間にシワを寄せた凄い形相のおばさんに、こっぴどく叱られた。


つい、調子に乗ってしまった俺は、ペコペコと早いスピードで謝る。


そして、ある事を思い出したのと同時に、おばさんに相談をする事にした。
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