危険な同居生活
いろいろ自分の中で考えながら、隣にシラっと視線を向けた。


ミサさんは、ニコニコと今日の太陽に負けないぐらいに、輝きを放ち笑っている。


やっぱり、本人は、何も感じていないんだな。



でも、俺が選んだ服だから、何も言えないのも事実だ。


「どうしたんですか?田中さん。顔色が良くないみたいですが……」



「いえ、大丈夫ですよ!あ、ミサさん、お腹すいてませんか?」



ごまかすように、俺は目の前に、たまたまあったファミレスを指差した。



「ミサさんに、一度、パフェを食べてもらいたかったんですよ」


とっさに出た思いつき。


ミサさんは、首を傾げながらも、小さく頷いた。


おそらく、人間が飛べない事を知らなかったぐらいだ。


パフェの事も知らないだろう。
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