危険な同居生活
『次は~極楽~極楽。お忘れモノが無いようにお気をつけ下さいませ~』
おっと、この駅で降りないといけない。
…………。
って、暴走機関車にまた乗ってしまったー!
このまま、乗り続けてしまうと、読者が逃げてしまうじゃないかー。
なんて、頭の中で繰り広げてる場合ではない。
お店のドアをゆっくり開けて、俺は、ミサさんを先に中へと案内した。
恋愛なんてした事は無いけど、レディファーストぐらいは解る。
しかし、残念ながら、俺の知識はここで止まっている。
ミサさんは、ありがとうございます。と、笑みをこぼして、中へと入り、その後に俺も中へ。
中に入ると、冷房という名のオアシスが俺達を迎えた。
外が地獄なら、店内は天国と言ったところか。
額の汗を軽く腕で拭い、俺達は店員が来るのを待った。