危険な同居生活
案内された席は、入り口近くの窓側の席。俺達は、向かいあって座った。


座ってからも、何か落ち着かないのか、ミサさんは、脚をバタバタと軽く動かして、時折、テーブルのアシを蹴る。



「ミサさん。どうぞ。メニューを見て決めて下さい」


窓側に置いてあるメニューを手に取り、それをミサさんに手渡した。



すると、ミサさんは、メニューを開いた瞬間に、瞳を輝かせた。



「わあ、美味しそうな料理が、こんなにたくさん！田中さん！見てください！」


メニューを開いたまま、俺に見せるミサさんの声は、店内にも響き、他の客の視線をいっぱい感じた。



「ミサさん。今日は、パフェを食べましょう！ね？」



そっと、メニューをもらい、ミサさんにデザートがたくさん載ったページを見せた。



「わあ、私は、これにします！チョコレートパフェです！」


激しく、何度もチョコレートパフェを指差して、ミサさんは、何度も俺に言う。


落ち着いて下さい！と、何度もミサさんに言いながら、店員にチョコレートパフェを二つと注文した。
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