危険な同居生活
待っている間、ずっと、テーブルはガタガタと揺れている。


両腕をテーブルに置いて、一生懸命、止めようとしているのは、ミサさんには内緒だけど。



「まだですか?田中さん、チョコレートパフェはまだですか?」



ニコニコしながら、さらに激しく揺れ始めるテーブル。



「もう来ますよ!ミサさん、落ち着いて下さい!」



すると、テーブルの揺れは突然、止まった。俺の願いが届いた…のか?



「田中さん!伏せて下さい!」



ミサさんの顔には、さっきまでの笑顔が消えて、一瞬にして、険しくなった。


眉間にシワを寄せ、窓から外の様子を確認する。


「ど、どうしたんですか!」


ちゃっかり、テーブルの下へ身を潜めている俺。
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