危険な同居生活
意識が無くなってから、どれくらいの時が経ったのか。


俺の額にピチャ、ピチャ、と冷たい何かを感じる。


それを感じるという事は、意識が回復している…のか?


俺は、頭に若干残る痛みで顔を歪めながらも瞳をゆっくり開けた。


しかし、不思議な事に…


「えっ?なんで?あれれ?」


アスファルトに倒れ込んでいたはずなのに、なぜか俺は、自分の部屋で横になっていた。


しかも、額には水で濡れたタオルまで…。


もしかして、俺の頭がおかしくなったのか?


それとも、あれは夢だったのか?


それとも、俺の頭がおかしくなったのか?


いや、それとも…


ズキズキ痛む頭を押さえながら、必死になって考えていたその時。
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