危険な同居生活
暮らせないってなんだ?


怖いけど、仕方ない。


かなり密着するミカさんを少し離して、俺は尋ねた。


「あの…ミカさん?この世界で暮らすってどういう事ですか?」



「え?そんなの決まってるじゃん!ミカは、ロケットランチャーを葬りに来たのよ?そいつを葬るまでは、こっちに居るわよー」



『それに』という言葉を告げて、ミカさんは続ける。


「ダーリンの傍にも一緒に居れるし、一石二鳥じゃない!」


そう言って、離していたミカさんの腕が、磁石のように俺の腕へと戻ってくる。


「ミカさん、それって…まさか…」



背中に一筋の嫌な汗が流れた。


ミカさんは、俺の言葉を最後まで聞かずに、


「もちろん、ココに一緒に住ましてもらいます!」


やっ、やっ、やっぱりー!


見事に嫌な予感が的中してしまった。こればかりは、当たっても嬉しくないように思うのは気のせいだろうか。
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