危険な同居生活
食事が終わると、ミサさんは片付けを始め、


ミカさんは、ベタついた手を窓の白いカーテンで拭き、



俺は、座ったままどうミカさんにツッコむべきか頭を悩ませる。


今度からは、お箸の使い方を教えとかないといけない。



「ダーリン!今日はどこに行く?あっ、ミカの服を買いに行くのはどう?」



膝を畳につけて俺の横に座り、上目遣いで尋ねてくるミカさんの攻撃に鼻の下を伸ばす。


台所からも、皿を洗う水の音に紛れて声が聞こえてきた。



「あっ、田中さん!私は、チョコレートパフェが食べたいです!」



この前、食べれなかったから、と語尾につけ加えて言うミサさん。


こちらからは、表情は伺えないけど、弾んだ声を聞けば、だいたいは想像がつく。


ま、部屋の中に三人で居るよりかはまだマシか。俺の心臓には、とても悪い同居。


「じゃあ、片付けが終わったら、三人で出掛けましょうー」


こっそり、黒の財布の中身をチェック。残高だけは、確認して計算しとかないと。


大丈夫だと安心すると、台所を見つめながら、俺とミカさんは、片付けが終わるのを待った。
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