危険な同居生活
「あっ!お目覚めになられましたか?」


狭い台所の方から、聞こえた突然の声に俺は驚き、なぜか漢字ドリルを慌てて探してしまった。


一人暮らしの俺の部屋に聞こえてくるはずがない、『女性』の少し高い声が聞こえてきたからだ。


しかし、俺が寝ている布団の近くには、漢字ドリルはなく、見つからない。


生唾をゴクリと、ゆっくりのみ、恐る恐る、台所の方へと顔を向けた。


「もう、大丈夫ですか?」


間違いない。間違いない。間違いない。

そこには、真っ白いローブを身に纏った女性が、心配そうに俺の事を見つめていた。


「あ、あ、あ、アナタは誰ですかー!」


急に体を動かしたせいか、体に痛みがはしった。


しかも、大きな声をだしたせいで、頭に響く。
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