危険な同居生活
結局、俺達は、この前と同様、入り口付近の大きな穴ができた席についた。


外からは、完全に丸見え状態で、ちょっとしたオープンカフェのような気分になりつつある。


俺が通路側、ミサさんは俺の前、ミカさんは、俺の隣の穴側。


冷房も切ってるから、ジメジメとどんよりした空気で外に居るのと、さほど変わらない温度。


さらに、太陽の光をモロに吸収したミカさんの黒いローブが俺の肌を襲う。



「全員、チョコレートパフェでいいですね?」



「はい!」


「ミカは、ダーリン!」



俺はデザートじゃないです…ミカさん。


メニューを手に取る事なく、俺達はチョコレートパフェを頼む事にした。



待っている間、店の前を通る通行人達は、なんか冷ややかな目で俺達を見ているような気がしたけど、見ないフリを貫く。



その間も、暑さがどんどん俺達の水分を奪っていき、額から汗も流れ始めた。
< 95 / 203 >

この作品をシェア

pagetop