ジェネシス(創世記)
それは、単なる男の性的な欲望を満たすだけの、口実だ。政略結婚は、他の宗教の神を受け入れることにもつながっていた。

智者といえども、美しき女性の魔力の前では、無力のようだ。男はやっぱりバカで、単純だ。

 異教徒の妻たちは、偶像崇拝をモン国王に求めた。ラエル人は偶像崇拝を否定する民族だ。

しかしモン国王は、渋々と妻たちの言い分を呑んでしまった。モン国王までも、過去のラエル人たちの犯した過ちを、繰り返そうとしている。

特にモン国王は、エピア国の女王エバには、振り回されていた。私の助言にも従わない。エバとの間にできた子供は、祖国エピアの初代国王になってしまった。

「主はとこしえにイスラエルを愛し、あなたを王とし、公正と正義を行わせられるからです(列王記、上)」


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