ジェネシス(創世記)
 アッシリア王国(所在地、チグリス川上流)

 アッシリア人は、紀元前一三六0年頃、ミタンニ王国から独立して都市国家を築きあげていった。

それは、製鉄技術の進歩が軍事力を強大にさせた。その後、エジプトやトルコ一帯を支配下に治めた。

 紀元前七三三年、南のユダ王国、第一二代国王アズの時代、「メギド」という町がアッシリア帝国に占領された。

メギドは小高い丘にあり、数多くの戦場となった場所である。ギリシャ語でこの場所を、「ハルマゲドン」と呼んだ。

 紀元前七二一年、北のラエル王国は、第一九代国王ホアの時代、アッシリア帝国の国王サル二世によって陥落してしまった。

ここにてラエル王国は滅亡した。民たちは奴隷として連行された。または、世界各地に散った民も大勢いた。

 その中には遠い異国の国、「黄金郷ジャポン」という国を訪れた民たちがいたかもしれない。

その証拠の名残として、ジャポンのお祭りの時には、「神興」という習慣がある。神興は、「契約の箱(聖櫃)」を真似(まね)したのではないか。私は、そんな夢を見た。

 残ったラエル人は、アッシリアで暮らすことになった。首都サマリアには、奴隷として異国の人たちが大勢集められ、住み着いた。

そんな異国の民たちとラエル人が結ばれたことで、その子孫たちは「サマリア人」と呼ばれた。


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