ジェネシス(創世記)
新バビロニア帝国(所在地、イラク南部)

 紀元前六二五年頃、ラサルが新バビロニア王国に即位し、快進撃を続けた。紀元前六0九年には、アッシリア帝国を滅亡させた。

紀元前六0五年、王位を継いだ息子のネプ二世が「カルケミシュの戦い」で、エジプト王ネコ二世を破った。さらにシリア・パレスを支配するように至った。

 紀元前五九七年、ネプ二世は、ユダの一八代国王キムに対し、民たちの命と引き換えに、財宝を差し出すよう要求した。その結果、民たちの命だけは救われた。

 司祭者エレは、略奪される光景を見届けていた。それは「契約の箱」まで奪われてしまった。ユダ王国は、属国として陥落していった。

キム国王及び三000人以上がバビロニアへ連行され、奴隷として従事させられた。第一回のバビロンの捕囚(とらわれること)だ。

 契約の箱が略奪された。財宝目当てにバビロニア人が開封すると、疫病が流行った。魔術師のよると、「火星のウイルス」が入っていたと噂が流れた。

ユダ人には抵抗力のあるウイルスだったが、バビロニア人には抗体をもっていなかった。災いが下された。

そのため、箱と石板と羊皮紙の聖書は、ユダ人のもとに返された。ちなみにモンの隠された財宝の地図は、発見されなかったようだ。どこに、隠してあるのだ。



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