ジェネシス(創世記)
三人の神官は、エルサレムにいるロデ国王のもとを訪れた。「ユダの王が誕生した」と、伝えたのだ。ロデ国王の息子は、まだ国王になっていない。

他人に、王位を奪われるわけにはいかない。猜疑心(人を必要以上に疑うこと)の強いロデ国王は、王位の立場を守るためにイゼスを殺害するようにと、部下に命じた。

 危険を察知した神官たちは、二人のもとに伝書バトを飛ばした。伝令を受け取ったゼフ親子は、エジプトへと急いで逃げるのであった。

以後ゼフは、その伝書バトを使って神官たちと連絡を取り合った。イゼスにとってハトは、良きペットとなった。

 ベツレヘムでは、その時に生まれた赤子たちが大勢殺害された。イゼスの身代わりとなって、死んでいった。イゼスにとって、彼らこそ「救世主」だったはずだ。

「ラマで声が聞こえた。激しく嘆き悲しむ声だ(マタイによる福音書二)」

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