蝶々結び
あたしがモヤモヤと考えている間に、コンビニに着いた。


「飲み物でも買うか」


「おう!もちろん良兄の奢りなぁ♪」


「はいはい……」


「さっすが良兄やな♪ほら、七星も行くで!」


「うん……」


あたしは二人と一緒に車から降りて、コンビニに入った。


店内は、クーラーが効き過ぎて寒いくらいだった。


「須藤は何飲む?」


「ウーロン茶で……。でも……あたしまでイイんですか?」


「こらこら!ガキがつまんねぇ遠慮するな♪」


上杉先生は笑顔で言って、自分の飲み物を選び始めた。


「ありがとうございます……。ここ寒いし、先に出てますね」


小さく笑いながら言って、一足先に外に出た。


「ガキ、かぁ……」


ジリジリと照り付ける太陽の下で、大きなため息をついて俯いた。


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