蝶々結び
1ヶ月後。


卒業式が無事に終わり、今日は学年末テストの最終日だった。


生徒会で忙しかったあたしは、試験勉強の遅れを取り戻す為に結局は朝方まで起きていた。


ほとんど眠っていないせいで、いつもよりも体が重い。


テストを何とか乗り切った後、気分が悪くなって机に突っ伏した。


「七星、大丈夫?」


様子を窺うようにあたしの傍に来た優子に、必死で笑顔を見せた。


「顔色、悪いよ?」


「平気……」


そうは言ったけど、しばらくは動きたくない。


あたしは、心配する優子に先に帰るように言った。


「でも……」


不安そうな面持ちの彼女は、中々頷かない。


それでも必死の思いで笑顔を向けると、優子は渋々承諾してくれた。


彼女が教室から立ち去った後、すぐにまた机に突っ伏した。


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