蝶々結び
学校を出てしばらく歩いた後、不意に白田君が立ち止まった。
振り返った彼は、あたしと目が合った直後に勢いよく頭を下げた。
「すみませんでしたっ!!」
「えっ……?」
白田君は、突然の事に驚いているあたしを余所に話を続けた。
「あんなつもりはなかったんスけど、つい勢いで告っちゃって……。ビックリしましたよね!?」
申し訳なさそうな彼が何だか少しだけ可哀相で、首を小さく横に振って笑顔を向けた。
「ちょっと驚いたけど……。大丈夫だよ」
すると顔を上げた白田君が、みるみるうちに笑顔になった。
「あのっ……!」
「でもっ!!」
あたしは何かを言い掛けた白田君の言葉を遮って、彼の瞳を真っ直ぐ見つめた。
「ごめんなさい……」
その言葉で、あたし達の間には一瞬にして気まずい空気が流れた。
振り返った彼は、あたしと目が合った直後に勢いよく頭を下げた。
「すみませんでしたっ!!」
「えっ……?」
白田君は、突然の事に驚いているあたしを余所に話を続けた。
「あんなつもりはなかったんスけど、つい勢いで告っちゃって……。ビックリしましたよね!?」
申し訳なさそうな彼が何だか少しだけ可哀相で、首を小さく横に振って笑顔を向けた。
「ちょっと驚いたけど……。大丈夫だよ」
すると顔を上げた白田君が、みるみるうちに笑顔になった。
「あのっ……!」
「でもっ!!」
あたしは何かを言い掛けた白田君の言葉を遮って、彼の瞳を真っ直ぐ見つめた。
「ごめんなさい……」
その言葉で、あたし達の間には一瞬にして気まずい空気が流れた。