蝶々結び
夏休みに入ってしばらく経ったけど、上杉先生からの連絡は一度も無かった。
自分から連絡しようと何度も携帯を開いたけど、電話もメールも出来なかった。
白田君との一件の後から上杉先生に対して気まずさを感じていたあたしは、結局もう一歩を踏み出せずにいた。
そんな時、久しぶりに創太から電話が掛かって来た。
「あっ、七星?」
電話口から聞こえて来る、明るくて懐かしい声。
創太とは、昨年の夏からたまに連絡を取り合っていた。
だけど…
上杉先生と付き合い始めてからは、一度も連絡していない。
先生との事、創太には言った方がイイのかな……?
そんな事を考えながらベッドに腰掛けて、電話口の創太に話し掛けた。
「うん、久しぶり……」
緊張しているせいか、そう返した声が少しだけ強張っていた。
自分から連絡しようと何度も携帯を開いたけど、電話もメールも出来なかった。
白田君との一件の後から上杉先生に対して気まずさを感じていたあたしは、結局もう一歩を踏み出せずにいた。
そんな時、久しぶりに創太から電話が掛かって来た。
「あっ、七星?」
電話口から聞こえて来る、明るくて懐かしい声。
創太とは、昨年の夏からたまに連絡を取り合っていた。
だけど…
上杉先生と付き合い始めてからは、一度も連絡していない。
先生との事、創太には言った方がイイのかな……?
そんな事を考えながらベッドに腰掛けて、電話口の創太に話し掛けた。
「うん、久しぶり……」
緊張しているせいか、そう返した声が少しだけ強張っていた。