蝶々結び



七星へ


勝手にいなくなって、ごめん。
最後まで、俺が好きな七星の笑顔が見たかったから、何も言わずに別れる事を決めた。
ごめんな…。


守ってやるつもりだったけど、結果的にお前をたくさん傷付ける事になった。
ごめん…。
許してくれとは言わないけど、出来れば笑っていて欲しい。


あの夏に七星の舞を見た時から、俺はお前に少しずつ惹かれていった。
だから、七星と付き合えて嬉しかったよ。
ありがとう。


お前は、これからもっとたくさん恋愛をして、幸せになるんだ。
普通に手を繋いだり、デートをしたり…
俺と出来なかった事を、いっぱい経験して欲しい。


短い間だったけど、俺は幸せだった。
本当にありがとう。





P.S.
イイ女になれよ。


            良平



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