蝶々結び
何本か植えてある木の中で、一番桜が満開になっている木の前に立った。
「あれ?」
あたしが立っている所と反対側に、誰かの足が見える。
入学式に学校に来るなんて、部活かな……?
そんな事を考えながら、反対側に移動した。
風が中庭を横切るように吹き、あたしの髪が靡(ナビ)いた。
木の裏側にいたのは、見た事の無い男の子。
あたしが目の前に立っているのに、瞼を閉じたまま反応が無い。
真っ黒でサラサラの髪は風に靡き、少しだけ焼けた肌は陽射しを直接受けている。
転入生……?
寝てるのかな……?
「あの……」
「ん……」
恐る恐る声を掛けると、男の子は眩しそうに眉を歪めて、ゆっくりと瞼を開けた。
あたしを見た彼の瞳が透き通るように綺麗で、一瞬だけ戸惑ってしまった。
「あれ?」
あたしが立っている所と反対側に、誰かの足が見える。
入学式に学校に来るなんて、部活かな……?
そんな事を考えながら、反対側に移動した。
風が中庭を横切るように吹き、あたしの髪が靡(ナビ)いた。
木の裏側にいたのは、見た事の無い男の子。
あたしが目の前に立っているのに、瞼を閉じたまま反応が無い。
真っ黒でサラサラの髪は風に靡き、少しだけ焼けた肌は陽射しを直接受けている。
転入生……?
寝てるのかな……?
「あの……」
「ん……」
恐る恐る声を掛けると、男の子は眩しそうに眉を歪めて、ゆっくりと瞼を開けた。
あたしを見た彼の瞳が透き通るように綺麗で、一瞬だけ戸惑ってしまった。