向日葵
福山のことやら、ゆかりのことやらでごちゃごちゃしていた頭で授業を受けても何も頭に入らなかった。
やっと昼休みになり、朝買っておいたコンビニ弁当を机の上に置き、ミネと一緒に食べ始めようとしたとき、ある女子が寄ってきた。
「あの･･、鈴木くん、一緒にお弁当食べない？」
と言ってきたのは、同じクラスの雨宮咲だった。
彼女は背が低めで、美人、というより可愛い、という感じの子だった。
俺とミネは一瞬顔を合わせる。
「鈴木･･どーすんの、おまえ」
「･･え」
こうゆうときってどうするべき？
「あ･･じゃあさ、３人で食べない？」
ミネが言った。
ミネの顔は明らかに気持ちがまるわかりだった。
「え･･いいんですかぁ？」
「俺は別にいいよ」
ミネが嬉しそうに顔を赤らめた。
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表紙・目次

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