向日葵
「違うって。友達が時給高いトコ探してるみたいだから、俺が見つけてるだけ」
「・・だよねー。あんたにバイトなんて続けられるわけないし!あははは」
1人でケラケラと笑い、部屋に去って行った。
・・そうだ。
「姉ちゃんっ!」
俺は走って階段の前に行った。
階段を上っていた透子は振り返り、「あ?」と言った。
「・・教えてくれよ」
「なにが。・・バイト?」
「うん」
透子なら知っていると思ったからだ。
「いいよ。時給が高いところでしょ?」
透子は階段を上り、「あんたもあたしの部屋に来て」と言った。
部屋に入り、透子はノートパソコンを開いた。
「あぁ、そういう手があったか」
透子はパソコンがつくと、カチャカチャとキーボードを打ち始めた。
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