向日葵
翌日、雨宮にラーメン屋のことをいってみたところ、いいね、行ってみようかな～。と言っていた。
「雨宮がラーメン屋とか･･ぶ」
ミネが声を潜めて笑った。
「いいじゃん、合ってるよ」
俺がフォローをしてみた。
「え･･でも、あたしラーメン作れないよ？」
「バイトがラーメン作るわけないだろ。バイトは接客だよ」
「あ･･そうだね！」
「そういえば」
と、俺が言った。
「え、何？」
「雨宮は前まで何のバイトしてたの？」
「あ･･、歳を誤魔化して、レストランで働いてた。あたしまだ16だけど、18ってことにしたの。･･えへ」
彼女は舌をペロっと出して苦笑いをした。
彼女が壁にもたれかかり、俺の目をまっすぐと見つめた。
「鈴木くんはバイトしないの？」
俺は、飽きっぽい性格なので、バイトをしてもなかなか続かないタイプ。2か月前にコンビニで働いていたが2週間で辞めてしまった。
なのでそれからはフリーだった。
「俺はバイトは無理。飽きっぽいし」
「そうなんだぁ」
彼女が目線を大幅にずらした。
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表紙・目次

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