向日葵
俺は、さっき投げつけられたバイトの情報誌を透子に見せた。
「･･へぇ」
「へぇってなんだよ」
「潤、あんた何もわかってないね」
「･･あ？」
俺は目線をずらした。
「あんたがその子の話をちゃんと聞いてあげればよかったんだよ。ほんとバカだね」
「･･俺が、あいつの話を聞けばよかった？ってこと？」
「うん、きっと言いたかったことがあるんだよ」
俺は空を見上げた。もう、空は薄暗くなっていた。人通りも少なくなっている。
さっきまでこの公園にいた幼い子たちもいなくなっていた。
「そろそろ、帰ろか」
俺がソフトクリームを食べ終えた頃に透子が言った。

俺たちは家に帰り、夕飯を食べた。
さっきソフトクリームを食べてしまったせいか、あまり食べれなかった。
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表紙・目次

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