向日葵
「・・ねえ、潤?」
食事中、透子が突然言った。
「・・んー」
彼女の顔は不安げな顔をしている。
「お母さんのお見舞いに行く気はある?」
俺は一瞬顔をしかめた。
「・・母さん?病院にってこと?」
「うん、お母さんがね、潤が来てくれたらいいのにって言ってたんだけど・・行ってくれないかな」
俺はコロッケを摘みあげた。
「いいよ、明日行くから」
「ほんとにッ?・・お母さん喜ぶよ!!」
彼女は嬉しそうな顔をして、自分のことのように喜んだ。
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