向日葵

翌朝、俺は学校に来て廊下を歩いていた。
「・・潤っ」
どこからか名前を呼ばれたような気がして、俺は後ろに振り返った。
「あ、ゆかり」
呼んでいたのは幼なじみのゆかりだった。
「ねえ、昨日福山さんとなにかあったの?」
俺は立ち止まった。
「・・なんでおまえが知ってるんだよ」
「んー、女の勘だよ」
「は?」
「・・ほんとはね、福山さんに聞いちゃったの。様子がおかしかったから・・。そしたら、潤とケンカしたとか言ってたけど・・ほんとなの?」
「・・へー」
「んもー、へーじゃなくて、ちゃんと答えて。福山さんとケンカしたの?」
彼女は焦っているのか早口で言った。
「別に、ケンカじゃねーよ」
「じゃあ、何があったの」

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