向日葵
「主人公がかっこいいよな、だれだっけ・・アーノル・・?」
「アーノルド・シュワルツェネッガー」
ミネが目を丸くした。
「おまえ、興味あんじゃん」
「有名だろ」
「はあ・・。うん、まあそれで」
「うん、それで?」
「ターミネーターは、サラ・コーナーを抹殺するために過去に送り込まれた殺人マシーンなんだ」
「・・ふーん」
「あれ、おまえ見てねえの?」
「興味ねえって何回言わせるつもりだよ」
「そか。・・んで、未来の指導者のジョン・コナーの母親の、サラ・コナー・・」
彼が話終えたころに、俺は席を立ち、ポテトを追加しに行った。
「おまえ、まだ食うの?食欲旺盛だなあ」
「腹減ってるんだよ」
運ばれたポテトを摘みあげる。
そのポテトは妙にしょっぱかった。
「食って良い?」
うん、と俺は頷いた。
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