向日葵
体を捩り、相手の人の顔を遠くから見てみる。
・・どこかで見たことのある顔・・。
雨宮?
「あはは・・そうだねっ!ねえ、峯田くんはひとりなの?」
「え、ううん、鈴木が居るんだけど・・おーい、鈴木!」
ミネが振り返り、俺に言った。
「あんだよ」
「雨宮が居るよん!」
「・・そう」
「いいから来いよッ」
ミネがせかすので俺は仕方なく彼がいる場所へ足を動かした。
「・・鈴木くん!」
雨宮が微笑む。
ミネが体を動かしたとき、ある事に気づいてしまった。
・・雨宮のとなりにいるひと。
「この男の人は、雨宮の彼氏なんだってさ」
「・・うん」
少し顔を俯きながら彼女は答えた。
男の人は、黒ぶち眼鏡を整え、正しい姿勢に直した。
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