向日葵
別に、それほどイケメンというほどでもない。
どこにでもいそうな平凡な人。
「・・へー、彼氏。」
彼女は何も答えない。
俺は胸に針が突き刺さったような気持ちになった。
「彼氏、居たんだ、雨宮」
嫌味っぽい言い方をした。
「え?・・うん」
「ねえ、誰なの、こいつら」
雨宮の彼氏が言った。
「あたしの友達。2人とも優しくていい人なんだよッ!」
「・・へえ」
彼氏はきつい目つきで俺たちを見た。
その迫力さに俺は押し倒されそうになった。
それほど力強い人に見えた。
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