向日葵

“メール１件”
密かに期待を抱えながらメールボックスを開いてみるがメールはミネから。
“どこに行ったんだよ、大丈夫か？”
返信をする気力が起きず、携帯を握りしめたままベッドに転がる。
･･どうしたんだ？俺。
何が悔しかった？
何が寂しかった？
なんで、･･逃げた？
全く見当もつかないよ･･。
――翌朝。
今日は学校があるけれど学校に行く気がしない。
「･･潤、学校行かないの？」
透子が俺の部屋に入り込み、ベッドで寝転がっている俺を揺さぶる。
「あたし、行くよ？」
「･･うん」
「風邪ひいたの？熱ある？」
「･･ない」
「･･何かあったら電話してね」
と言い、透子は静かに部屋を出て行った。