向日葵

「･･ごめんね。食事中に･･」
「え？･･別にいいよ？」
「愚痴っちゃって･･ほんとにごめん。」
「全然良いって。気にすんなよ、俺だって････」
「えッ？」
「あ、･･なんでもないわ」
「言ってみなよ」
「ええ？」
彼女は真剣な顔つきをしている。
「あたしに･･何があったのか話しな」
俺は決めた。
透子なら話していいと思った。
強い言葉をくれると思ったから。
「一昨日、ミネと街に行ったとき･･」
俺はここから話し始め、今日の帰りまでを話した。
そして、いちばん言いたかったことを言ってみることにする。
「･･俺は、どうしてあの時逃げたんだろうって･･ずっと考えてたんだ」
「うん」
「雨宮のことが････好きなのかなって思った。」
「うん」