向日葵
いつもは、髪を巻いたりしないで、ストレートな髪だ。
化粧も薄化粧だし、ワンピースなんて滅多に着ない。
一体どうしたんだろう?
疑問を抱えながら居間へ向かうと、テーブルに一枚の紙が寂しく置かれてある。
「・・朝ごはんは自分で作って。夜も自分で作って。透子。・・」
仕方なく冷蔵庫を開け、何があるか探ると、昨日の残りのカレーがあったので電子レンジで温めて食べた。
久しぶりに最後に家を出て、学校へと向かう。
俺は少し不安だった。
雨宮・・ミネの前でどんな顔すればいい?
開き直るのも変だし。
怒っているのも感じ悪いし。
普通にしてればいいか。
電車に乗れば雨宮かミネと必ず会っていたのに、今日は会わない。
時間をずらしたのか。
なんとなく、心が寂しさに包まれた。
会ったのは、クラスのガリだけ。
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