向日葵
「あ、パートじゃないの?」
「ううん、もうパートの時間はとっくに過ぎてるの」
俺は時計を見た。
時刻は6時46分。
確かにいつもならこの時間にはいるのに。
「どっか寄ってるんじゃない」
透子が注いだジュースを口にいれた。
いつものオレンジジュースだ。
このオレンジジュースは真紀子が好きで、いつも同じ店で買ってくる。
確かに搾りたてのような味がして美味しい。
俺と透子は適当に夕飯を作り、2人で食べていた。
その時、
「ただいまぁぁ・・」
という声がした。
明らかに真紀子の声だった。
「お母さん」
透子が玄関に駆け寄っていったので俺も玄関に行った。
真紀子は疲れた顔をしている。
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