向日葵
「お母さん、どうしたの!大丈夫?」
「え?・・ちょっとねぇ~。うん、大丈夫よ。ありがとう。それより、ご飯は。食べたの?」
「うん、一応」
俺が答えた。
「そう、それじゃよかったぁ・・」
真紀子が靴を脱ぎ、スリッパに履き替えた。
居間に行き、透子が真紀子の夕飯を作った。
しかし、真紀子はろくに食べなかった。
「食べないの?」
透子が言った。
「今はあんまり食欲がないのよね・・ごめんね、せっかく作ってくれたのに」
真紀子がぐったりとしていたので、ソファに寝かせた。
俺が毛布をかけてやった。
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