夢のあと
眠りに入ってからは早かった
もうおなじみの風景だ

校舎の3階
長い廊下の真ん中あたりにあたしは1人
みんな教室でHRの最中だ。



誰もあたしには気づかない
そりゃそうか夢だもんな

7月5日どこの教室をのぞいても
黒板の右端にそうかかれている。


3年4組のプレートの前で立ち止まる
いつもと違う夢の展開に期待しながら

教室をプレートがついた反対側のドアから覗き込む
右端の後ろから2列目。

そこがあたし。


幼くてまだ女とも呼べないような
素朴な田舎の少女

まだ何も知らない
けれど知ったようなつもりでいるあたし。



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