15歳のキモチ。

「おばぁちゃん」は、3年前に他界した。

あたしは、中学生になる前で、その頃、よく「おばぁちゃん」相手に暴言を吐いてたりしたんだ。

その度に「おばぁちゃん」は、
『ばぁちゃんなんか死んじまえばいいんでしょ!』
って言ってた。



時間が経つと、「悪かったな」って思ったんだけど、結局、一度も謝る事は出来なかったな・・・。

それが、いきなり逝っちゃうんだもん。


息が止まるかと思った。

母、兄、妹と家で待ってたけど、帰ってくることはなかったんだ・・・。




母に、
『ご飯食べなさい。体がもたないでしょ。』
って言われても、食べる事は出来なかった。



夢と現実の狭間に立ってるみたいで、夢だと思いたかった。

どれだけ泣き崩れても、どれだけ後悔しても、どれだけ神様にお願いしても、ダメだった。




中学生になって、制服を着るようになったあたしを、見てもらいたかったな。


おばぁちゃん、言ってたよね。

「貴方の子供を見てから逝く」って。
見たいって言ってたのにな・・・。

20歳になるまでいるってさ。















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