私の彼氏~幼なじみは芸能人~
「どうするのよ…敦稀!」
動揺している私とは反対に冷静な敦稀。
『皆さん!彼女は一度、泣きながら別れようと言ってきました。でもそれは、俺のためを思ってしてくれた事でした。』
…泣いてる事もお見通しだったの?
『皆さんに同じ事ができますか?俺は強くて優しい彼女を愛しています。皆さんは大切なファンだから、隠していたくなかったんです。』
敦稀はゆっくりと話した。
『この事で嫌な思いをさせてしまったなら謝ります。でも、俺たちのこと認めてもらえませんか?』
……。
敦稀が話し終えると、会場は静まり返っていた。
でも少しづつ拍手が聞こえてきた。