Wrath~止まらない怒り~
「はっ?
王、何言ってんだ?
深刻な顔して冗談は…」
「お前は、この俺が
冗談を言う
奴に見えるか…?
第一お前を人気のない
場所まで連れて来といて
そんな下らない事
言う筈ないだろ?」
無駄な会話が嫌いな
王は俺の言葉を
遮り淡々とした口調で
否定する。
相変わらず傲慢な
態度と言葉に普段なら
怒る事は殆どないが
何故か苛々した。
「んなわけないだろ。
俺は鏡花が好きだ
赤馬みたいに
傷つけたり悲しい思い
なんて絶対させねぇ…」