Wrath~止まらない怒り~
だけど頭に
焔の部屋で見た写真が
過ぎった。
「嘘だ…ありえない。」
「…と…だ…」
振り返ると焔は
顔だけを向けて震る唇を動かし掠れる声で
力を振り絞り言う。
「…おれ…た…ちは
きょう…だいな…
ゲホッ…ゲホッ」
「焔!!」
俺は焔に掛けより
体を起こし頭を支えた。
「おれは…おま…え…
がうらや…
まし…かった…
おやじが…いて…
おれが…ない…もの…
ほしかったもの…を
もっ…ていた…
だから…きょう…かを
はなしたく…
なかっ…た。」